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CROSS TALK キャリア座談会

部署や立場は異なれど 挑戦できるフィールドが 寺崎電気産業には広がっている

TALK MEMBER

機器(ブレーカ)事業
開発設計
N.K
2004年入社
工学部電子工学科卒。エネルギー関係の業界を志望していたところ、寺崎電気産業では当時からコジェネレーション関係の設備を作っていたことに興味を持って入社。以来、機器事業畑の生産設計、開発設計などを歴任。マレーシア工場に赴任していた経験もある。
機器(ブレーカ)事業
生産技術
I.S
2019年入社
理工学部電気電子工学科卒。大学時代は強電を学び、部活でプログラミングも楽しむ。ブレーカに興味があったことと、人事担当者らの優しげな雰囲気が入社の決め手。遮断試験、検査業務、金型加工、生産業務、生産維持業務など、生産まわりの多岐にわたる仕事を手掛けてきた。
機器(ブレーカ)事業
国際営業
T.H
2018年入社
総合社会学部総合社会学科卒。生まれも育ちも大阪。地元で働きたいという思いが寺崎電気産業を選んだ理由の一つ。普段は人目に触れなくとも、実は社会にとって必要不可欠なモノを作る“縁の下の力持ち”的な存在である点にも魅かれたという。現在は国際営業として中国を担当。
本部
人事
S.K
2022年入社
総合社会学部総合社会学科卒。機械いじりが好きだった父の影響で、メーカーに興味を持つ。スケールの大きなモノづくりに携わりたいという思いから、官公庁向船舶にも携わる寺崎電気産業への入社を決める。1年目から人事担当として新卒の採用に従事。
01

さまざまな立場の人材が テラサキの事業を支えている

みなさんは今、どのような仕事に取り組んでいますか?

N.K

ブレーカの開発及び生産維持業務を担当する課長として、メンバーたちへの業務の割り振り、マネジメント、フォローなどを主に手掛けています。直近では配線用遮断器の新シリーズとなる『TemBreak PRO』の開発が一段落し、シリーズの各製品を世の中に売り出すべく、工場内のテストや資料作成、各種問題の対応に追われる忙しい日々を過ごしています。これまでのキャリアの中で多くの開発を手掛けましたが、早いものでも1〜2年、長ければ数年の月日をかけるなど、時間をかけてじっくりとテーマに向き合ってきました。

I.S

そんな開発の部署が設計した図面をもとに、必要な金型の形状を考え出していくのが、生産技術の工作係の役割です。実は配属されたのは約2か月前のこと。ブレーカの生産まわりの部署を半年~1年スパンでジョブローテーションしており、まだまだ作り手としての経験は浅いのですが、以前は金型を使ってモノづくりする側にもいたので、加工する上での苦労、メンテナンスのしやすさなどを考慮した金型設計が実践できています。

T.H

お二人が作ったブレーカを、実際に販売するのが営業の務め。私の場合は海外企業を担当していますが、実は営業といってもお客様との直接の接点を持つのは海外の子会社や代理店。私たちは日本に居ながらにして、見積もりの対応、受注処理などを主に行うとともに、工場などと連携して納期を調整し、完成後の出荷手配をかけるといった業務に臨んでいます。かつてはマレーシアやブラジル、ドミニカ、フィリピンを担当していましたが、この数年は中国を任されています。

S.K

この中では私が唯一、間接部門に所属しています。入社1年目から新卒の採用担当になり、説明会やインターンシップの対応、学校訪問、面接などを担当しています。入社以前は「文系だから営業だろう」と考えていたので、配属を聞いたときには「私で大丈夫なのかな?」と不安な気持ちでいっぱいでした。ただ、当社は、どの部署においても、キャリアを問わずに大きな仕事を任せてもらえる傾向があります。私の姿を通してその姿勢が伝わればとの思いで、懸命に仕事に向き合っています。

02

知らない世界に挑戦をするために 自分自身をより成長させていく

仕事をしていて難しいこと、苦労していることはありますか?

N.K

新規開発はまさに苦労の連続で、何もないところから新しい何かを作り上げる“産みの苦しみ”を毎回のように味わっています。既にサイズ的には限界に近いにも関わらず、「何とかこの機能を入れてくれ」といったオーダーが来るのは日常茶飯事。3DCADを触りながら試行錯誤を繰り返し、本当に答えがあるのかと悩みに悩み、夢にまで見たこともあります。産みの苦しみがあるからこそ、難題を乗り越えてモノを形にできたときの達成感が大きいのでしょうね。

I.S

今の部署に来てからは、確かにモノづくりの苦労は私もダイレクトに味わっています。ただ、私の場合、短期間でジョブローテーションしたので、毎年のように業務が変わる時間が続きました。せっかく覚えたと思った頃に異動でしたから、そのたびに頭を切り替えるのには苦労しました。ただ、おかげで生産現場を多角的に見つめる目が養われたのは大きな収穫でした。また、生産現場時代、治具の開発や設計に携わっていた時期があるのですが、機械出身ではない私にはわからないことだらけでした。それでもベテランの先輩や協力会社に話を聞きながら、なんとか形を付けられるレベルには到達できました。

T.H

せっかくお二人が製品を形にしてくれても、コロナ禍以降はモノが届けられない、届かないという状況が続いています。2020年には中国担当になっていたのですが、ロックダウンによる遅延、コンテナ不足などの問題が頻発。ニュースで上がっている話題がまさに自分の会社の中で巻き起こっていると実感しながら仕事してきました。また、海外とコミュニケーションの手段はメールが中心で、用いる言語は英語ということになります。実は留学した経験が一切なく、英語が得意だというわけではなかったので、今もWebの翻訳サービスにお世話になりっぱなしです(笑)

S.K

学生からよく「寺崎電気産業ってどんな会社ですか?」という質問を受けるのですが、右も左もわからない状態で採用担当になった私は内心、「自分の方が聞きたいんだけどな」という感覚でいっぱいでした(笑) 本当にわからないことだらけだったので、克服するために頼ったのは営業や開発などに配属された同期たち。それぞれの仕事内容を細かくヒアリングして会社の理解を進め、そこで得たリアルな情報を学生に伝えていく事を心がけています。

03

現場の最前線にこそ 自分を高めるきっかけが潜んでいる

思い出に残っている案件を教えてください

N.K

入社1~2年目の頃、従来は3極だった品を2極に変えるという新仕様を任されたのが印象に残っています。経験が浅い状態ではあったものの、無我夢中で材質や性能、形状を自分なりに考えてなんとか設計は完成。その後、上司から「実際に作られている状態を見に行ってきなさい」と指示を受けて工場に出向いたところ、3Dモデルだった私の設計をもとに何人もの作業者が組み立てを進めてくれている姿、そして製品が本当に形になっている様子を見たときは非常に感慨深い気持ちに包まれました。

I.S

私も工場を見た経験が大きかったですね。技術系と言えども本社勤務だった時間も長かったので、現場がどんなに忙しいのかは話には聞いていたとはいえ、具体的には理解できていませんでした。しかし、たまたま生産現場に行く機会に恵まれたところ、部署内で作ったモノがどのように使われているのかが具体的に見えてきて、理解がぐっと深まっていきました。また、製造サポートに欠かせない治具の設計をしていた時期もあるのですが、半日かかっていた作業を3時間に短縮するなど、現場効率化に貢献できた体験も自信となりました。

T.H

やはりリアルな現場では、多くの物事が吸収できますよね。毎年、お客様を招いてブレーカの遮断試験などを行う「公開遮断試験」を開催しています。海外からのお客様もお迎えして本社や工場見学もしていただくのですが、英語が苦手な私にとって、対面での英会話はハードルが非常に大きなものとなりました。その流れで京都観光にお連れしたときは、金閣寺や嵐山の魅力を英語で説明しなくてはならず、何をしゃべっていいのかわからなかったので雰囲気と勢いで押し切りました(笑) コミュニケーションの難しさを感じると同時に、海外の方たちの文化の違いに触れられた貴重な機会となりました。

S.K

私にとっての初めての現場と言えば、1年目の夏、新卒採用では大きなイベントとなる長期間のインターンシップでした。先輩から「やってみたら?」と背中を押していただいたのをきっかけに、私が人事側の主担当として進めていくことに。カンペ等があるかと思いきや、「何とかなるよ!」という感じで、状況に合わせて対応していくしかなかったのが一番の戸惑いでした。それでも先輩のみなさんがいいタイミングでフォローしてくれたおかげで、何とかスケジュールをこなすことができました。

04

働く環境が整えられ ワークライフバランスも向上

「会社が変わったな」と思えるところはありますか?

N.K

数年間マレーシアで勤務していたので帰国後、社内制度が大幅に改善されていることには驚かされました。例えば、有給休暇のうちの10日間に関しては、年度初めに取得する日程を決定して必ず消化させるように促しています。社会の変化と共に会社の働きやすさも向上したのだと痛感しました。

S.K

確かに入社するや否や「有給休暇を計画的に取得しなさい」と指示されたことには驚きました。しかも入社日から10日間が付与されるのでワークライフバランスを推進されている会社なんだなと感じました。

I.S

コロナ禍に入って以降、テレワークができる部署は積極的に導入するようになったのが大きな変化です。生産現場では難しい面があったのですが、自動化できるところは積極的にロボット等を取り入れるなどして、人の手間がかからないモノづくりを推進してきました。

N.K

現在はきれいな社屋で働いていますが、私が入社した頃はトタン材の壁も見受けられる古い建屋が連なっていました。それが普通だと思っていましたので、近代化したオフィスが目の前に広がっている光景は最も大きな変化です。

I.S

工場もいよいよ建て替えが決定。今、会社が変わっていこうとしているのがよくわかりますね。

T.H

入社してから1度、事務服が新しくなったのですが、100周年を迎えるにあたって再びリニューアル。6年という短いキャリアで2回の事務服の変更が発生したのにはびっくりしました。今回はポロシャツも支給されたのですが、女性のみならず、男性社員もポロシャツ勤務がOKに。技術系のみなさんは夏場も作業服をまとっていて暑そうでしたから、涼しく働けるのは嬉しいだろうと思います。

S.K

入社2年目の私にとって、会社の何が変わったのか、実感としてはわからないことも多いのですが、みなさんの話を聞いていると、オフィスにしても、勤怠にしてもこの数年で大きな変化があったのが伝わってきます!

05

世界に貢献できる人材を目指して 可能性を追求し続ける

これからの目標について教えてください

N.K

設計という仕事の面白さは、自由度の高さにあります。要求や仕様はあらかじめ決められているとはいえ、部品配置や材料、形状、メカニズムはすべて設計が自由に決めることが可能。自分のアイデアが形になって、世の中に出ていく醍醐味は、これからも実感し続けたいと思います。

I.S

私自身、異動することで見えてくることも多かったですが、同じ業務で続けることで学べるものもまた多いはず。現在の金型制作は腰を据えて技術を身に付けていくことになる予定で、ベテランの先輩からは「金型づくりは5年、10年続けて1人前になる」と言われています。その言葉を肝に銘じて、しっかりと知識と技術向上に勤しみたいです。

T.H

コロナ禍以降、世界の貿易は混乱が続いており、余裕もない中でオーダーに応えている状態が続いています。この状況を正常に戻していくのが私たちの使命だと捉え、これからも一つひとつの仕事に向き合っていくつもりです。このまま国際営業に所属出来るなら、ヨーロッパやオーストラリアなどの経験のないエリアも担当したいですね。さまざまな国に対応できる力を身に付けることで、他の人が休んだときにフォローにまわれる存在になりたいです。

N.K

私も英語力向上を視野に入れています。マレーシアに赴任している間に、なんとか英語が話せるようになった気でいたのですが、帰国後、ヨーロッパの方たちと会話するとなかなか聞き取ることができず。今は会社で提供しているオンライン英会話で自分を磨いているところです。

I.S

私と同じようなキャリアの先輩を見ているとマレーシアに赴任する可能性も高いので、先輩には色々聞きたいですね!

S.K

2年間採用担当として働いてきて嬉しかったのは、「あの人事担当者がいるから、テラサキに行きたい」との学生の言葉。まだまだ会社のことをうまく説明できない面もありますが、少しでも多くの学生の心に響く説明をしていくつもりです。

T.H

私は実は総務志望でもあったので、人事の仕事にも興味があるんですよ(笑)

S.K

私は国際的な営業に興味がありました(笑) 将来はジョブローテーション制度を活用して、営業などの他部署も経験してみたいと思っています。幸いにも人事担当は社内の各部署とつながりがありますので、“顔を売る”ではないですが、別事業に就いたときにもスムーズに入り込める人間関係を作っていきたいですね。