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PEOPLE [ 社員インタビュー ]

ソフトウェアの専門家として
“できること”が増えていく
喜びを感じ続けている
船舶用システム事業
海洋設計
工学部 電気電子システム工学科 卒
2019年入社

INTERVIEW1 志望理由

船舶の運航上、重要な盤の ソフトウェア開発を手掛ける

就職活動では専攻に直結する電気関連のメーカーを志望していました。総合電機メーカーを含めて何社かを見たところ、当社は多くの卒業生が活躍していることに興味を持って訪問してみました。心魅かれたのは人の温かさ。入社後の人間関係で悩んでいる知り合いの姿を見て、社風を第一に企業選びしていたのですが、社内見学の際に若手が歳の離れたベテランに質問している様子を見て、人間関係がフラットな会社だと安心したのが入社の決め手となりました。
以来、任されてきたのは商船向け船舶用の集合始動器盤関連のソフトウェアの設計です。船舶には多数のポンプやモータ等の補機が搭載されていますが、その制御や保護を担うのが集合始動器盤の役割。補機は運航上、絶対に欠かすことができない重要な存在であり、もしもの事態を想定して重要補機は必ず2台以上載せることになっています。異常発生時に予備機に自動的に切り替えを行うソフトウェアなどを設計してきました。近年では集合始動器盤の新製品の新規ソフトウェア開発も行いました。

INTERVIEW2 仕事内容

苦手意識があった技術にも 積極果敢な姿勢で対応

私が担当してきたソフトウェアは、「ラダー言語」を用いた順序回路が採用されています。実は大学時代、順序回路を触ったことがあるのですが、当時はあまり理解することができず、正直、苦手意識を抱いていました。まさか入社後に苦手な順序回路を専門とするとは思わず、面食らったところがありました。それでも先輩や設計の方々は私が“わからない”というのを知った上で、初心者にでも理解できるように解説してくれたおかげで、一歩ずつ前に進んでいくことができました。
最初は既に基本ソフトが存在する「オーダソフト」を触っていました。船の仕様に合わせてカスタマイズしていくのがオーダソフトなのですが、そのすべてのベースとなる基本ソフトは「マスタソフト」と呼ばれています。入社後しばらくはマスタソフトを担当することはなかったものの、4年目に新製品のマスタソフトの開発に挑むことになりました。従来の仕様を踏襲する形での開発ではあったのですが、システムそのものが変更になったことからソフト側も変えるべき部分が多く、設計担当と話をしながら仕様の在り様を探し出していきました。

INTERVIEW3 仕事のやりがい

技術を広い視点から理解する 絶好の機会となった

集合始動器盤ではいくつもの補機を制御するのですが、従来のシステムでは各補機にPLC(制御装置)が設置されており、それぞれ個別にコントロールしていました。今回のマスタソフトの開発では、すべての補機を一つのソフト、一つのPLCで制御することで、コストダウンと効率性向上を同時に実現するミッションも課せられていました。
当初は仕様を一部誤認していたことから、まったくうまくいかない日が続いていました。その中でも先輩たちが悩んでいる私をフォローしてくれたおかげで少しずつ解決の糸口が見えるようになり、何とか無事に完成に導くことができました。
今回の案件を通してすべてのベースとなるマスタソフトを作ったことで、「ここの部分がなぜこういう作りになっているのか」「どういう理由でこの機能が付けられているのか」が理解できるようになり、技術者として視野を大きく広げる契機となりました。

INTERVIEW4 仕事のやりがい

ベテランの専門分野を継承 より厚みある技術を身に付けたい

直近では集合始動器盤と並行して、教育機関向けのシミュレータ装置の発電機自動化制御ソフト設計も行いました。シミュレータ用の発電機自動化制御ソフトは実機の発電機をソフトで疑似構成し、電力値や周波数を始めあらゆる発電機に要する機能を再現したソフトで、実機の発電機自動化制御ソフトのノウハウを基にシミュレータ用に応用したものです。
実はこの発電機システムは大ベテランの先輩の領域だったのですが、将来的な引退を見込んで私が先輩の技術を承継するべく、担当を引き継いだ次第です。
自分で組んだソフトウェアが想定通りに動き、装置そのものが無事に本稼働していく様子を見られるのは技術者としてこれ以上ない嬉しい瞬間です。とはいえ、決して一人で形にできるわけではない仕事でもありますから、設計や工場などから連絡があったときはスピーディに対応することを強く意識しています。仕事を通して得意分野の異なるさまざまなプロフェッショナルとつながりが持てたのも貴重な財産となっています。

今後の目標

GOAL

集合始動器盤を中心に見てきた私ですが、先輩から引き継いだ発電機の自動制御ソフトもしっかりと学ぶことで、“二刀流”の専門領域を究めていくつもりです。将来的にはソフトのみならず、ハードの設計にもトライして視野を広げたいという思いもあります。

オフショット

OFF

休日は愛犬と一緒に散歩することが多くなっています。以前は予定を立てるのが苦手でしたが、ペットOKの宿の予約などを通して仕事でも細かく準備をする習慣が身に付きました。

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