PRS-1Sは、交流モータの始動および運転中の各種状態を検出する電子式の高機能モータ保護リレーです。基本的なモータの保護機能3要素(過負荷保護、欠相保護、反相保護)に加え、計測・監視機能を搭載しています。
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製品に関するお問合わせ
1.過負荷保護機能
モータの始動特性や負荷特性に適した保護特性です。
2.欠相保護機能
欠相とはモータへ接続される電源線の断線,接続部の緩みやモータ内部の断線によってモータが単相運転された状態です。欠相を検出することで, 欠相により発生するモータ巻線の焼損を防止します。
3.反相保護機能
反相とは,相順が逆に結線されたモータが逆回転する状態です。設置場所によっては目視確認が出来ない場合もあり,逆回転を防止する反相保護は必須機能です。
4.その他の保護機能
- 最大始動時間検知:モータ始動後, 定常状態に戻るまでの時間を計測。設定時間を超えた場合に保護動作を行い, モー
タの高速運転を防止します。
- 不平衡電流保護:モータの加熱,焼損の原因となる不平衡電流を検知し,モータを保護します。
- 不足電流保護:電路の電流低下を検出した場合に動作します。軽負荷や断線の検出を目的とした保護機能です。
- モータの巻線温度監視:モータの巻線温度の監視機能です。巻線近傍に設けられた温度センサーの信号をリレー内部回路に取り込み温度監視を行います。(温度計測範囲は0 ~ 250℃です)
5.動作情報及び履歴の表示,保存機能
- トリップ及びアラーム動作 : トリップまたはアラーム動作が発生した場合、発生時刻と動作原因, 動作値, 動作時間を画面に表示します。動作情報はそれぞれ100 件保存できます。
- 発生事象の履歴 : 下記の事象発生履歴を合計200 件保存できます。事象は時系列に画面表示しますので、発生事象の詳細内容追跡が容易に行えます。
- トリップ動作( 発生時刻/ 動作原因)
- アラーム動作( 発生時刻/ 動作原因)
- リセット操作( 発生時刻/ リセット操作内容)
- 外部入力( 発生時刻/ 外部入力状態)
6.計測表示機能
- 表示画面に下記の測定値等を表示します。
- 相電流
- 不平衡電流
- モータ巻線温度
- モータ負荷電流
- 漏電電流
- モータ始動時間
- モータ始動電流
- モータ運転時間
- モータ運転回数
- 外部指令入力状態
- 外部出力動作状態
7.監視機能
- 通信機能:Modbus RTU モード(RS-485)で保護設定値の読み書きや計測値や履歴の出力が可能です。
- アナログ出力:最大相電流計測値を4-20mA の電流に変換し、外部出力できます。
一般仕様
制御電圧 |
DC110V |
 |
消費VA |
5VA |
使用温度 |
-10℃~ +55℃ |
保管温度 |
-25℃~ +75℃ |
適合規格 |
IEC60255 : Measuring relays and protection equipment |
IEC60947-4-1 Part 4: Contactors and Motor-Starters |
保護機能 |
過負荷保護 / 欠相保護 / 反相保護 / 最大始動時間検知 / 不平衡電流保護 / 不足電流保護 |
計測機能 |
相電流 / 不平衡電流 / モータ巻線温度 / モータ負荷電流 / 漏電電流 / |
モータ始動時間 / モータ始動電流 / モータ運転時間 / モータ運転回数 |
外部指令入力状態 / 外部出力動作状態 |
表示機能 |
トリップ及びアラーム動作 / 発生事象履歴(トリップ動作・アラーム動作・リセット操作・外部入力 |
監視機能 |
モータ巻線温度監視 |
通信機能 |
オプション : Modbus RTU モード(RS-485) |
外形寸法(幅x高さx奥行) [mm] |
96x144x116 |