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当社社員が経済産業大臣表彰を受賞しました

10月8日、当社社員の諸野普が産業標準化貢献者として経済産業大臣表彰を受賞しました。

経済産業省では、我が国産業の発展に資するため、世界で通用する国際標準化人材育成、我が国における産業標準及び適合性評価活動の促進を図ることを目的として、産業標準化活動に貢献のあった個人及び組織を表彰する「産業標準化事業表彰(内閣総理大臣表彰、経済産業大臣表彰、産業技術環境局長表彰)」を昭和28年度より毎年行っています。本年度は、内閣総理大臣表彰を1名、経済産業大臣表彰を21名、4組織、産業技術環境局長貢献者表彰を17名が受賞されました。

今回受賞した経済産業大臣表彰は、産業標準化事業に率先して取り組み、その功績が顕著であると認められる者及び組織を表彰するもので、国際標準化組織(ISO、IECなど)のTC(技術委員会Technical committees)議長、SC(Sub committees分科委員会)議長などが受賞対象となります。

諸野は、2010年9月より現在に至るまでの9年間、ISO/TC8/SC6で航海機器のIoT及びビッグデータに関する標準化を担当するSC6/WG16(船内機器用情報系ネットワーク装備指針作業委員会)の国際コンビーナを務め、現在のIoT及びビッグデータ利活用の先駆けとして、我が国が提案し2013年に制定した国際規格ISO16425(船内LAN装備指針)をコンビーナ兼プロジェクトリーダーとして作成を推進した功績により、2015年度産業技術環境局長表彰を受賞しました。その後、ISO16425で定めるネットワークを活用し、船内機器データの利活用を目的として、我が国が提案し2018年に制定した、新規国際規格ISO19847(実海域データ共有化のための船内データサーバー要件)及びISO19848(船上機械及び機器用データ標準)についても、コンビーナ兼プロジェクトリーダーとして作成を推進し、各国エキスパートの意見を踏まえつつ、ISO規格作成を円滑に推進するため、諸野自身の知見に加え、推進団体の調査研究で規格内容への補完を行った他、国内各社に働きかけ、約50社が参加する研究会を起ち上げ、同研究会での必要な試験等の実施に貢献しました。これらの結果で得た十分な知見に基づき国際審議を主導し、結果、他国からも協力的な対応が得られ、国際コンビーナとしての功績は特筆すべきものと評価されました。また,これら日本の技術を基にした国際規格3件の制定により、今後の海事分野におけるIoT、ビッグデータの活用が促進され、船舶の安全運航及び船員の労務軽減、自動運航船の実現に貢献するとともに、我が国の事業者が先行者メリットを受けることができるなど、我が国海事産業界の国際競争力の強化及び活性化に繋がることが期待されており、その功績は国際的にも顕著であることも受賞理由となりました。

以上